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12月の花 〜Tackey Ver.〜 第4話
2007年11月
おら


そして俺は、楽しみにしていた12月14日、午後8時を迎えようとしていた。
「ん ・・・ちこっと来るの早かったかなぁ」
時計の針は7時56分を指している。少し来るのが早かった。
ポンポンッ=3
後ろから誰かに肩を叩かれたような気がしたので振り返ってみた。
「滝沢さんっ☆こんばんは☆」
「早姫!久しぶり!元気だったか?」
早姫だった。なんだか少し、大人っぽくなった。
そうか・・・来年は成人式だもんな。
「えぇ、バリバリ☆滝沢さんは体調崩してませんか?」
「あぁ。大丈夫だ。さて、どっか行くか・・・」
「あっ・・・星、見ててもいいですか?滝沢さんにも説明してあげたいんで・・ ・」
「あ、そんだったらいいぞ。いろいろ星のコト、教えてくれよ!」
「分かりました!それじゃぁ・・・あ!あの星見てください!あの星は<アンタレ ス>と言って―」


「教えて」と言ったが、説明そっちのけで早姫の横顔をずーっと見ていた。
説明しているときのキラキラした子どものような瞳が俺は好きだった。
「んっ?何ですか?滝沢さん」
「あっ・・・何でもナイ・・・。それで?」
「それでですねー」
ずーっと見てても飽きない横顔―。キラキラした瞳―。
[やっぱ俺・・・早姫のこと、好きか]
「早姫・・・」
「はい?」
chu・・・
俺の唇と早姫の唇が初めて触れ合った。
ドラマとかでやる<ウソのキス>じゃない、<ホントのキス>だ。
離れた時の早姫の白い頬は夕日のように赤く染まっていた。
ちょっと強引だったか?
「早姫・・・ごめんなっ!!いきなり迫って・・・」
「いいえ・・・。あたし、このトシで初めてなんです、キスって」
「ってことは、ファーストキス・・・?」
「はい・・・。ファーストキスの相手が滝沢さんで、少し嬉しかったです」
[そうだったのかぁ・・・]
「あのぅ・・・<滝沢さん>じゃなくて、<タッキー>って呼んでいいですか?」
「ん?全然OKv(^-^)」
「じゃあ・・・タッキー?次・・・どこに行く?」
「ん〜っと・・・どこに―」
ザーッ
「あ!雨じゃん!傘持って来てねー・・・」
「じゃあ、あたしの家、ここの近くだから行こっ」
「うんっ」
急に降りだしてきた雨に俺たちは驚き、急いで早姫の家に向かった。


ガタンッ
「うっわ・・・びしょ濡れ・・・」「あ、今タオル取ってくるね(汗)」
タッタッタッ・・・
早姫の家は普通のアパートだった。でも、女の子らしい部屋だった。
「タッキー・・・これ、拭いて」
「あ、サンキュ」
ガシガシガシ
女の子らしいいい香りがするタオルを借りて、頭や体を拭いた。

「よかったらお風呂どう?風邪ひいちゃうと大変だし・・・」
「あ、いいのか?悪リィな」
「じゃあ、沸くまでココア準備するんで、飲んで待 っててください」
「あ、あぁ・・・」
[女の子の部屋・・・初めてだ。ちょっと緊張するな・・・]
「はい、ココア。冷 めないうちに飲んでね☆」
「あ、ありがと・・・」
トゥルルル〜♪
俺の携帯がなった。
「はいはい」
『滝沢さんっ!どこにいるんですか!?心配してるんすよっ!!』
「あっ!すいません・・・今ちょっと友達の家にいるんすよ・・・」
『そう・・・だったらよかったっすよ。じゃあ、何時頃迎えに行きますか?』
「ん〜っと・・・9時半でどーっすか?1時間後の」
『いいっすよ。9時半っすね?どこで待ってます?』
「ん・・・星見の丘の入り 口でいいっすか?」
『分かりました。9時半に星見の丘入り口っすね。了解っす。それでは。』
プチッ
「スタッフさんですか?」
「あぁ」
「あ、お風呂沸いたからどーぞ☆」
「あ、ありがと・・・」

ポチャーン
「あぁ・・・あったけ〜」
「お湯加減どーですか?」
「バッチリ〜☆」
「それじゃ、着替え置いておくよ〜」
「はーい」
[ん?男モノの服なんてあんのかなぁ・・・]
バシャバシャッ
そんな疑問を持ちながら体を洗った。



「ふ〜っ・・・気持ちよかったぁ」
「夜ご飯、まだですよね。軽いモノ作っておいたんで、食べてね☆あたし、お風 呂入ってくるね」
「あ、はい」
小さな1人用のテーブルにはスクランブルエッグがご飯のうえに乗っかってる丼 モノがあった。
「いっただきまーす」
パクッ
「んっ!!うっめー!」
見た目は地味だが、味が意外とイケていて、ペロリとたいらげてしまった。
「ごちそーさんでしたっ!!」カチャカチャ・・・v
「ふ〜っ・・・あ!タッキー・・。・いいのに・・・洗わなくて・・・。あたし 洗うし」
「いいんだよ。お礼だ。さっきの丼モノ、ウマかったぞ!」
「そ、そう?よかった・・・喜んでもらえて」
「さてとっ・・・あ、そろそろ時間だ。俺、行くわ。時間、間に合わなくなるし ・・・」
「そう・・・また、遊びに来るよね?」
「モチっ!んじゃ、またな☆」
バタンッ
―つづく―




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