|
12月の花 〜Tackey Ver.〜 第2話 |
2007年11月 おら |
|
翌日、カメラの調子もよくなったらしく、改めて撮影を始めた。 撮影中でも、 [またあの人に会いたい] と願い続けていた。 そして、撮影も終わり、半信半疑で昨日のあの場所へ行ってみた。 「・・・いるわけないか」 そう思い、戻りかけたとたん、 「あのぅ・・・滝沢さん?」 と聞き覚えのある声が背後から聞こえた。 「き、昨日の・・・!!」 「はいっ!!昨日の夜にお会いした・・・。よかったぁ・・・願いが叶ったぁ・・ ・。 昨日、流れ星に<もう一度、滝沢さんに会いたい>って叶うはずがないことを お祈りしたんです。そうしたら・・・」 [俺と一緒じゃん!!信じらんねー・・・] そう思った俺は、思い切って名前を聞いてみることにした。 「あの・・・」 「あのぅ・・・」 二人は同時に「あの・・・」と言ってしまったため、クスッと少し笑ってしまっ た。だが、気を取り直して聞いてみることにした。 「キミって・・・名前、なんて言うの?」 「榎本早姫です。<早>って字に<姫>で<さき>です」 「早姫・・・か。<早姫>って呼んでいいか?」 「はい、構いませんヨ」 「じゃ、俺のこと、<秀明>って呼んでいいぞ!」 「えっ・・・そんな呼び捨てなんて・・・。できませんよ〜」 「そっか。じゃ、 俺のことは今まで通りで呼んでな☆」 「はいっ!」 [そっか・・・俺、早姫のこと・・・好きなのか] 俺は、そう思い始めていた。 「ふ〜ん・・・」 「えっ?なんですか?滝沢さん」 「あ、なんでもないよ」 「た〜きざ〜わさ〜ん!次の撮影に入りますよ〜!」 「あ、は〜い!あ、忘れてた。早姫?これ・・・」 「えっ?電話番号?いいんですか?」 俺は、もし会ったら渡そうと思って、電話番号をメモに書いておいた。 「い〜の、い〜の。友達だしっ」 「あ、そうですか・・・じゃ、あたしのも・・・」 と、早姫は急いでメモに電話番号を書いて、俺に差し出した。 「ありがと。じゃ、電話するな☆」 そうして、俺はその場を立ち去った。 ―つづく―
|