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12月の花 〜Tackey Ver.〜 第1話
2007年11月
おら


「はぁ〜っ・・・寒っ」
俺こと滝沢秀明がドラマの撮影を始めたのは、これから冬本番を迎える11月の終 わり頃だった。
「滝沢さんっ。寒くないデスカ?」
「ちょっと・・・。でもへーきっす、へーき!!」
「そうですか・・・」
「んっ?どーしたんすか?」
「あ、滝沢さん・・・。カメラの調子がどうもおか しくて・・・これじゃあ、当分撮影もできそうにないなぁ・・・」
「そーっすか ・・・」
「ごめんなさい。寒い中待たせていて・・・」
「ダイジョーブっすよ!キカイだっていつかはガタがくるんすから。あ、俺その 辺りうろちょろしてるんで、直ったら声かけてくだサイ」
こう言って俺は、スタッフさん達から離れた。

「あ〜っ・・・寒っっ!!」
「平気」と言いながらも、ここは、極寒の地。「寒い」としか言いようがない。
ガサッ ガサガサッ
「んっ!?人がいるっ!?」
草むらの中になんとも言いようがないほど不審なことをしている人がいた。
「あのぅ・・・何、やってるんすか?」
「ん・・・?あっ・・・!!タッ・・・!!」
「しーっ!!バレちゃうんで」「す、すいませんっ!!」
「ダイジョーブ。ところで、キミ・・・何やってるの?」「星の観察です」
「星の・・・観察?」
「はい。私、大学に通っていて、天文学をしているんですよ。それで、レポート を書くために観察をしてるんです」
「へ〜ぇ。大学生かぁ・・・何年生?」
「1年でトシは19です」
「ふ〜ん1コ下ね・・・こんな寒い中、大変だね・・・」
「はい、大変です。でも、自分で選んだ道だから、弱音なんて吐いていられませ んよ」
「そっかぁ・・・俺よりスゴいじゃん」
「そうですか・・・?あ・・・流れ星!!」
「・・・」
「・・・。タッキー・・・じゃなくって、滝沢さんは何をお祈りしたんですか? 」
「ナ・イ・ショ☆」
実はこの時、俺は<もう一度、この場所でこの人に会いたい>って祈ったんだ。
「滝沢さ〜ん。直らないようなので一旦戻りましょう」
「あ、は〜い。と、言うことで・・・また」
「はい、またどこかで」

[また・・・会いたいな。会わせてくれますか?神様・・・]そう心の中でつぶや いてその場を立ち去った。

     

―つづく―




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